高機能なメディアセンターであるKodiをインストールして日本語化すると最近どうも中華フォントになってしまうようです。WindowsやRaspbianにインストールした場合は簡単に変更できるのですがRaspberryPiにインストールしている場合、システム全体が読み込み専用になっている関係で自由に変更できずやきもきしていました。
解決法がなかなかわからず苦労したのですが、わかってしまうと簡単なのでご紹介します。
必要なものはKodiにsshとscpで接続できる環境です。
私はUbuntuから操作をしたので、Windowsからでは未検証なのですが、この2つができれば可能だと思います。(Windowsで有名なSSHプログラムはTeraTermやPuTTY。SCPはWinSCPなどでしょうか。これらを使ってラズパイとつなぐ方法を解説されている方がいるので参考にしてください。)
さて結論から先に書いてしまえば
libreelecに/storage/.kodi/media/Fontsというディレクトリを作って
任意のフォントをArial.ttfにリネームして配置するだけです。
まず準備から
1.Kodiに使いたいフォント(TTF)を用意します。
窓の杜やVectorなどから無償で使えるフォントなどダウンロードしてくると良いと思います。無償利用可能なフォントは必要な範囲の文字が収録されているか、利用範囲はどこまでか(個人利用に限るなど)を確認してください。
2.フォントの名前をarial.ttfに変更します。
用意したフォントの名前を「arial.ttf」に変更します。なぜarialかというと、鋭い方はお気づきでしょうがKodiを日本語化するときにまず、SkinのFontsをArial basedにされたはずです。そうしないと文字化けしますよね。あのArialです。
私の場合「たぬき油性マジック」というフォントを選びました。 かわいらしくて収録漢字も多いのでこのブログでも使わせていただいております。このフォントの場合、TanukiMagic.ttf -> arial.ttf に変更します。
3.KodiにSSHで接続できるようにする
LibreELECを起動しシステム(歯車のマーク)から「LibreELEC」へ移動。「サーバー」のSSHの項目を「有効」にします。ここでパスワードを無効にすることもできますがセキュリティ的にやらないほうがいいでしょう。
4.Kodiのインターフェースを初期状態に戻す
日本語化したまま、以降の作業を行うと一時的に文字化けするので英語環境に戻しておきます。文字化けしてもその後やることは再起動だけなので自信がある方はこのステップは省略してもOKです。
システム(歯車のマーク)から「インターフェース設定」へ移動します。
スキン→スキン-フォント を「Arial ベース」から「スキン デフォルト」に戻します。続いて、地域→言語→言語→ Japanese を English に戻します。
5.パソコンからsshでKodiに接続する
linuxならsshは最初から使えますが、Windowsでは何かしらアプリケーションを使わないといけないと思います。私もまだ確認しておりませんのでWindowsから接続する方は別途使い方を調べてみてください。とはいえLinuxから接続する方法と大きくは変わらないのではないかと。
ターミナルを起動して
[code]
sudo ssh root@libreelec.local
#または
sudo ssh root@アドレス
[/code]
で接続します。
「root」がデフォルトのユーザー名でパスワードは「libreelec」です。IPアドレスはシステム情報から調べることができます。
6.フォントを置くディレクトリを作る
SSHで接続したら
[code]
cd /storage/.kodi/media
mkdir Fonts
exit
[/code]
.kodi/media の下にFontsというディレクトリを作ります。kodiの前のドットを忘れないでください。ディレクトリを作ったらSSHを終了してください。
7.いま作ったディレクトリにSCPでarial.ttfをコピーする
[code]
scp arial.ttf root@libreelec.local:/storage/.kodi/media/Fonts
#または
scp arial.ttf root@アドレス:/storage/.kodi/media/Fonts
[/code]
これもWindowsユーザの方はWinSCPなど調べてみてください。
8.Kodiを再起動する
4.のステップを省略した方はこの時点で文字化けしているかもしれません。再起動は電源マークを押して一番下です。
9.インターフェースを日本語化する
4.でインターフェースを初期化した方は再度日本語化します。先にArial basedに戻して日本語を選びます。
うまくいったでしょうか。
わたし自身、日常使う漢字といわゆる中華フォントの漢字の差に少なからず違和感を持っていました。とはいえ読めないわけではないですし自分だけなら我慢したかもしれません。しかし、甥っ子もKodiを使って映像を見たりしているのでこれは何とかしたほうがいいなぁといろいろ調べました。大人ならいざ知らず、子どもたちには中華フォントの字体ではなく学校や本やテレビで使われる日本語の漢字に接してほしいと思う今日このごろでした。
One thought on “LibreELEC(kodi)で好きなフォントに変更する”